こんにちは。
minaです。


旧矢中邸には、いろいろな見所があります。
中でも、これまで数々の職人さんを唸らせてきたモノがあります。


これです↓




別館の階段を上がったところの両脇に入れてあるガラス窓です(写真は竜巻前のもの)

一見なんともないような建具に見えますが、建築関係の方(建築家、職人さんなど)が見ると、ほとんどの方は「これはすごい」と感嘆されます。

私はイマイチその凄さがわからず、そうなんですか~、なんて言ってましたが、竜巻被災後の修繕の関係で改めてその一端に触れることができました。


ちなみに、竜巻被災後はガラスが割れてこのような状態になっていました↓





痛々しい…。



この建具の修繕を進めようと、これまでいろいろな方に見てもらったのですが、都度「これは困ったねぇ」とため息が漏れます。

では、一体何がすごくて、何が困るんでしょう??



まずは、ガラスの種類。

この建具の中央に嵌めてあるガラスは、非常に特殊なモノだそうです。
建築士も建具職人も、ガラス職人ですら、皆さん口をそろえて「この模様は見たことがない、今はもう手に入らない」と言われました。




アップ↓





竜巻でこのガラスが1枚割れてしまったのですが、同じガラスでの修復は可能性が低そうです…。



それでも、割れたままにしておくわけにはいかないと、ガラス屋さんが別のガラスを入れてくれることになりました。
また、周囲の小さいダイヤガラスもいくつか割れていたので、そこもガラスを入れてもらいました。


その結果がこちら。





さて。
この周囲のダイヤガラス、どう入れていくんだと思います??


ガラス屋さん曰く、建具によってガラスの入れ方はまちまちだそうですが、このガラスはここから入れていくんです↓





伝わりますかね?
つまり、建具の上の部分に短い切れ込みがあって、そこから四角いガラスを一枚一枚入れて、左右に動かし、そして上から下へと入れていくんです。
パズルのような感じですね。


こんな感じです↓




いやぁ、手間のかかる作りですよねぇ!



幸い、この建具の破損はガラスだけで、枠の部分は無傷だったのですが、枠も相当作りがよいらしく、どの建具屋さんが見ても「よかったなぁ、この枠が無事で。もし壊れたとしても、この枠の修繕は(手間がかかるから)したくねぇな」と唸っていました。



ちなみに、割れた小さなガラス部分は、ガラス屋さんの計らいで中央の割れたガラスを再活用してもらいました。
他のダイヤガラスとは模様が違って違和感があるかもしれませんが、もう手に入らない貴重なガラスを少しでも無駄にすることなく邸宅に残しておけたので、嬉しく思っています。






『技・贅・粋』が詰まった建具。

ぜひ一度ご覧あれ~!


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Posted by 矢中の杜の守り人 at 18:28│Comments(0)5.6竜巻被災・復興
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